東葛タヌキに出会う



 それは2009年も押し詰まった12月26日(土)のことでした。げっ、タヌキがいる! それは、手賀沼CRを西側から手賀大橋に向かって走っている時のことでした。手賀沼CRは手賀大橋の手前で二度低くなる箇所がありますが、その最初の凹みのところで、こいつと出会ったのです。まさに、驚きの遭遇でした。

 最初、初老のご夫婦がさかんに写真を撮っているのが目に入ったのです。「何を撮っているだろう」とその先を見ると、このタヌキがいました。微動だにしなかったので、最初は置物かと思ったほどでした(笑)。

 自転車を止めて近づくと、そのご婦人から「タヌキよ。タヌキ!」と高いテンションで声を掛けられました。私も「おおっ!」と驚いて、早速カメラを取り出しました。「しまった!」 この日もデジイチのレンズは、例のシグマの50mmの単焦点です。

 こんな時にズームレンズを持っていないなんて! でも仕方ありません。あまり近づくと逃げられそうなので、遠くからシャッターを切りました。でも、シグマの50mmは切れ味が抜群で、後で見たら大幅なトリミングにも耐えられる画質の写真が撮れていました(喜)




 やはり野生ですね。目つきが鋭いです。でも、人間を見慣れているのか、警戒心がなんとなく中途半端な感じです。きっと沼南の里山に生息しているのでしょう。冬なので食べ物を求めて、沼まで降りてきたのかもしれませんね。

 それにしても、タヌキがこれだけ全身を晒すのはは、本当に珍しいですね。やがて見物人が増えてきたので、このタヌキ君、警戒したのか、土手を降りて沼の周りの茂みに隠れました。茂みの中から、こちらを睨む目がまたチャーミングです(笑)

 見物人の中に、少し前にも見たという方がいらっしゃって話を聞くと、その時は二頭いたそうです。つがいなのかもしれませんね。ただ、もう一頭は、このときは姿を現しませんでした。それにしても、なかなか良い絵を撮らせてもらいました。タヌキ君には感謝、感謝です。このタヌキ君の高解像度画像はこちらでどうぞ。



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