歴史のミステリー、東葛地域に残る十三塚



 柏市の藤ヶ谷に、人知れず佇むこんなドーム状の盛り土があります。この大きなドームを挟んで、一直線に13個の盛り土が並んでいます。これは古墳ではありません。十三塚というものだそうです。

 この藤ヶ谷十三塚は地図を眺めていて、偶然見つけました。何だろうと思ってネットで調べてみると、こんな情報がありました。なんでも十三塚というのは、鎌倉時代から江戸時代にかけて、全国で造られたとのことです

 で、十三塚は何ものかですが、十三人の侍を葬ったものだとか、十三仏思想に起因するものだとか、いろんな説があるそうです。要は、よう分からんということのようです(笑)。それはともかく、千葉県でまともに残っているのは、この藤ヶ谷だけとのこと。





この藤ヶ谷十三塚は、なかなかシュールです。誰も通らない林の小道の脇にひっそりと佇む姿は、まさにミステリーサークルのような趣があります。何のために造られたか分からないだけに、いろいろと想像力をかきたてられました。

 ただ、盛り土が13個並ぶと言っても、冒頭の写真で紹介した、真ん中の第7番の盛り土以外はあまり目立ちません。左の写真ですと、一番左が第7番塚で、そして中央が第8番、右の木が生えたのが第9番の塚です。




 この藤ヶ谷十三番塚がある小道を見つけるのは、かなり困難です。特に西側からアプローチすると、「これは道だろうか」と不安をいっぱい抱えて行かなければなりません(笑)。ぜひ皆さんも、アプローチしてみてください。結構楽しいですよ。

 ところで、この藤ヶ谷十三塚のそばを自転車で走っている時に、ちょっと恐ろしいことがありました。自転車に付けているハンディGPSが突然、この十三塚に引っ張られて・・・詳しくはこちらでどうぞ。十三塚にまつわる俗説の中には、殺された13人の武士を葬ったものというのもあります。もしそうだとすると、これはもう完全に怪談ですね。




 さて、この動画は2011年1月に訪れて時のものです。いやぁ、モノノケの気配がいっぱいでした。私はモノノケが居そうな雰囲気が大好きで、いつもは楽しくなるのですが、この時はマジでビビリました(苦笑)。その雰囲気を皆さんに味わっていただきたく、動画を撮った次第です。

 もう「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」状態です(笑)。動画の最後の方で妙な音が入っていますが、たぶん遠くから聞こえる自動車の音? でも、違うかもしれません(怖)。ちなみに、この時はGPSは狂いませんでした。



トップページへ