手賀沼はすまつり〜素晴しき「はす見舟」



 8月5日ははすまつり。昨年同様、折り畳み自転車のPacific-18で行くかと思っていたのですが、出発に手間取り、8時半過ぎに。蓮の見ごろは早朝なので、こりゃヤバイ。で、ロードレーサーに変更して、急ぎ手賀沼の蓮の大群生に向かいました。

 到着したのは9時15分ころ。おお店が出てる(当たり前か)。でも、昨年よりも閑散としている感じです。暑さの影響か、それとも今年はピーアール不足か。今年は直近まで、はすまつりの開催日時が分かりませんでしたから、その影響があったのかもしれません。

 会場に到着すると、E-ponさんがいらっしゃいました。なんとE-ponは7時にいらっしゃっていたそうです。今回のはすまつりのお目当ては、昨年涙 を飲んで断念した、はす見舟に乗ることでしたが、既にE-ponさんはお乗りになったそうです。なんでも、水面は風が涼しく、とても気持ちがいいとのこ と。わぁー、ますます期待が高まります。

 そうしているうちに、IKAWAさん、はんぞうさんもご到着。それじゃあということで、お二人とはす見舟に乗ることにしました。



 昨年のはすまつりでは、このはす見舟は大変な人気で、乗るのに随分並ばなければいけませんでした。でも、昨年2隻だった舟が、今年は3隻出しているそうで、待ち時間なしで拍子抜けするほど、簡単に乗ることができました。

 で、出発。なんかいいですね、この感じ。船着場用に作られた水路に沿って舟が進みますが、ちょっとしたクルージング気分です。数年前に行ったケアンズの マングローブ・クルージングを思い出します。そうして水路を抜けて、手賀沼の中央に。すると、水面を渡る風が本当に涼しい。こりゃ最高です。



 蓮の群生の方を見ると、他の舟が群生の中に突入していくではありませんか。わぁー、外から眺めるんじゃないんだ、と驚いていたら、私たちの乗った舟も大群生の中へ。



 こんな感じです。もう周りは蓮だらけ。葉っぱがバンバン顔に当たったり、蓮の葉から乗り移った蜘蛛がいきなり目の前に垂れ下がってきたり、もう密林気 分。まさに蓮の密林ですね。あらかじめ水路をつけてあるらしく、それに沿って進みます。途中、蓮のつぼみが顔を出していても、水路上では問答無用。ちょっ と可哀そうな気がしましたが、舟は無慈悲にその上を進みます。

 しかし、蓮の群生の中は暑いです。風が通らないので、湿度でムンムン。蓮が生い茂っていない水面とは、えらい違いです。船頭のオジサンの話によると、カ イツブリ(におどり)が水面に浮いている蓮の葉の上に巣を作るそうです。カイツブリは小さな鳥ですが、その雛はことさら可愛いでしょうね。一度見てみたい ものです。

 で、私も含め皆さんが疑問に思っていることを、船頭さんに聞いてみました。「このままいくと、手賀沼全体が蓮に覆われてしまいそうでが、どうするんです か」。船頭さんの答えは「なーんも考えていない」だそうです(笑)。行政もその可能性を認識しているらしいですが、その時になったら考えようだそうです。 どうやら蓮の野望は成就しそうですね(爆)



 そして、これがお目当ての蓮の花です。予想以上にたくさんの花が咲いていました。なんでも、陸側はほとんど咲かず、沖の方でたくさんの花をつけるとのこと。でも、今年は天候の関係で例年になく、花の数は少ないそうです。

 で、半開きの花がこの日開いた花で、このように開花初日は半開きで色も濃い目だそうです。もう一つの方が開花二日目以降の花で、朝はご覧のように全開になります。そしてお昼には閉じて、次の日また開く。都合4日間咲き続けるとのことです。



 花が咲き終われば、実ができる。とうことで、意外な“ご馳走”にありつけました。蓮の実、つまり蓮の種です。船頭さんが花が終ったやつを1本もいで、蓮 の実を食させてくれました。蜂の巣のような中に入っているのが蓮の実で、緑色の皮をむくと、白い実が現れます。これを食すのですが、かすかに甘みのある不 思議な味でした。なんでも肝臓や腎臓に効く漢方薬になるとのことです。

 食用といえばレンコン。それで誰もが聞きたい話を船頭さんに聞いてみました。「この下にレンコンがあると思いますが、食べられるのですか」。えっ、そん なことを聞きたいのは私だけ(苦笑)。すると答え。ちゃんと畑で育てていないから、細くて美味しくない。別に手賀沼の水質は問題ないようですね。



 いやぁ、楽しかったです。このほか、手賀沼で採れるクチボソの話や、かつては「あお」というブランド名で高く売れた手賀沼産の鰻の話、そして手賀沼の噴水や河童事件(笑)など、興味深い話をたくさん聞かせていただきました。

 本当に、乗ってよかったです。乗ってみないと、この楽しさは分かりませんね。昨年断念したのは、仕事で仕方がないからでしたが、こんなに楽しいのを最初から分かっていたら、仕事をサボってでも乗ったかもしれません。どうせ休日出勤でしたし(笑)

 下船すると、E-ponさんが待っていてくださいました。4人でしばらく話をした後、はんぞうさんとここでお別れ。その後、E-ponさんお薦めの冷凍 のパイナップルをIKAWAさんと共に食しました。うーん、冷たくって、すっぱくって最高に美味いです。それにしても、はす見舟が400円、このパイナッ プルが100円。とてもリーズナブルでした。



トップページへ