マルゾッキMARATHON CORSAを導入




 MTBのAttitudeXに、イタリアのマルゾッキのフロントサス「MARATHON CORSA SL WC」を導入しました。2007年11月に幕張メッセで開催された「サイクルモード」に行って、訪れたマルゾッキのブース。このMTBのフロントサスは以前から気になっていました。係の人に話を聞くと、「マルゾッキのサスは重いという印象がありますが、サスは剛性の高さこそが重要ですよ。長時間乗れば分かります」とのこと。

 「なるほど、そりゃそうだ」とすっかり洗脳されてしまいました。先ほどまで「軽さこそ正義」とほざいていたのが、嘘のようです(苦笑)。いずれにして も、このマルゾッキのサスはクロスカントリー系なら、2008年のハイエンド・モデルでもVブレーキがサポートされています。私のMTBの AttitudeXはVブレーキ仕様なので、心を惹かれてしまったのです。

 中でもクロスカントリー用の「MARATHON CORSA SL WC」が素晴しい! で、いろいろ紆余曲折があり、1カ月後の12月にショップに注文。2カ月待って、2008年2月にゲットしました。




 コラムが長いのでショップで200mm弱にカットしてもらい、スターファングルナットを打ち込んでもらった以外は、工場出荷のままです。それにしても、このサス、超カッコイイです。白がまぶしい(笑)。箱もとってもクールです。




 このCORSA SL WCは、クロスカントリー用のエアサスですが、とにかくごつくってカッコイイ。インナーチューブの直径は32mm もあります。今まで付けていたマニトウの「スカレブSPV」(写真中央)で28.5mm、最初に付いていたロックショックスの「duke」(写真左)で30mmですから、メチャ メチャ太いです。




 ところで、Vブレーキを取り付けるカンチ台座ですが、こんなに単純です。やはり、Vブレーキも取り付けられるサスは普及品を除いて消滅近し、そんな感がしますねぇ。




 サスがこれだけ太いと見た目、安心感があり、実際に剛性も高いですが、バイクを選びますね。AttitudeXはフレームのチューブが太いため、ベストマッチングですが、細身のクロモリフレームだと、合わせるのはちょっと難しいかもしれません。

 このインナーチューブはニッケルコーティングだそうで、鏡のようにピカピカです。まるで電車の手すりのような印象です(笑)。ニッケルコーティングにより、サスの動きをスムーズにするらしく、確かによく動きます。




 今どきのエアサスですから、当然デュアルエアです。つまり、サスが縮むのに抵抗するポジティブエアと、サスが伸びるのに抵抗するネガティブエアの2種類 のエアで、サスの伸び縮みを調整します。ちなみに、ポジティブエア圧の調整のみで、ネガティブエア圧を最適な状態に自動的に調整してくれるそうです。




 このサスにはリモートコントロールできるロックアウト機能が付いています。ハンドルに取り付けたリモートコントロールのレバーを倒すと、左の写真の赤い リングが回転し、サスをほとんど動かなくさせます。このリモートのロックアウト機能はとても便利です。簡単にサスを固定できますので、突然の上り坂や向か い風の際に本当に重宝します。

 それと中央の金色のノブを回転させることで、コンプレッション調整、つまりサスのふわふあ度を調整できます。調整の幅はとても広く(メーカーは5段階と 言っています)、しかも微調整が可能なので、これは良さげです。さらにリバウンドのスピードは別途調整できますので、セッティングの自由度は大きいです。 逆にその自由度ゆえに、私のような素人には調整が大変なのですが(苦笑)

 筑波山など山を走った感じは、やはり良いです。サスは軽快に動いてくれますが、剛性が高いせいか、不安定さが全くありません。まあ気のせいかもしれませんが、気のせいでもこれは重要 です。安心して下り坂やカーブに突っ込めるので、なんか実力アップしたような気になります。もちろん全くの勘違いですが(笑)

 それにしても、サスって奥が深いですねぇ。このサスを買ったのを機に、いろいろと勉強してみましたが、なかなか一筋縄ではいかないようです。ですから、 楽しみは4つになりました。つまり、走りを楽しみ、見た目を楽しみ、セッティングを楽しみ、勉強を楽しめます。一粒で四度もおいしいです。



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